持続する平和を、
科学する。
祈りと宣言が築いてきた平和を、
設計と科学で次世代へ継承する。
01 — 私たちが目指す平和とは、何か
平和とは、誰もが尊厳をもって生きられる社会のこと。
戦争や直接的な暴力がない状態だけを指すのではありません。人々が日々の暮らしの中で安心を感じ、誇りを持って生き、互いを認め合いながら学び、働き、関係を結べる──そうした構造的条件が満たされた状態を、私たちは「平和」と呼びます。
これは平和学者ヨハン・ガルトゥングが「積極的平和」と呼んだ概念に近いものです。私たちは、この広い意味での平和を、設計と科学によって持続させることに取り組みます。
02 — アプローチ
国でも個人でもなく、都市という単位で、
社会を設計し、平和を実装する。
国家は大きすぎて動かず、個人は小さすぎて社会を変えられない。その間にある「都市」という生活の場の総体を、設計と運用の対象として捉え直す。これが私たちに共通する独自のアプローチです。
平和は天然に存在しません。家庭・学校・職場・地域という暮らしの場で、人と人が学び合い、支え合い、生み出し合い、認め合うとき、はじめて平和は育ちます。その「育つ条件」を設計し、科学の目で確かめる営みを重ねていきます。
03 — 平和が育つために必要な条件
四本柱
Pillar 01
学び合う
人が育つ
子から大人まで、誰もが教え、誰もが学ぶ街は、世代と立場を超えた信頼と誇りを育てる。
Pillar 02
支え合う
暮らしが続く
エネルギー・食・水を地域で循環させる。揺るがない暮らしが、明日への安心を支える。
Pillar 03
創り合う
新しい価値が生まれる
地域固有の自然・産業・文化から新しい価値を共に創る。生きがいと創造が、孤独を遠ざけ、新しい挑戦を呼び込む。
Pillar 04
認め合う
多様性が尊重される
世代・国籍・障害の有無を超え、多様な人が日常的に交わる。違いが排除ではなく対話に変わる場所を作る。
四つは独立しながら互いを支えます。持続する平和の三条件は、検証可能性・再現可能性・継承可能性──測れて、広げられて、引き継げること。
04 — 活動
知を生み、場をひらき、社会に実装する。
私たちの活動は、思想と科学を生成・蓄積・検証する「知の層」、知を生み広げる「場と関係の層」、知を制度・地域・経済に展開する「実装と影響の層」の三層で構成されます。
Layer A
知の層
思想と科学の生成・蓄積・検証
「持続する平和」概念の精緻化と国際的な言語化。測定可能な指標体系の確立。評価とディスクロージャー。知的成果の蓄積・発信。
Layer B
場と関係の層
知を生み・広げる場とネットワーク
国際学術ネットワークの構築・運営。年次会議 Sustainable Peace Summit の主催。
Layer C
実装と影響の層
知を制度・地域・経済に展開する経路
政策提言・制度化支援。他地域・他国への展開支援。ピース経済の確立。
05 — 体制
思想の独立性を、構造で担保する。
思想が事業の経済合理性に侵食されれば、検証可能性は失われます。私たちは「思想」「共創」「検証」「実装」「展開」の五つの機能を分離し、それぞれを異なる器に置くことで、独立性・中立性・開放性・実装可能性・拡張性を構造として担保します。